イメージと身体の関係性 ―描くことと描かれたこと―
美術家のO JUNによるこの授業は、講義とドローイング制作を通してイメージと身体の関わりを体感することをねらいとしました。講義では画集などを用いて絵画の制作方法に触れて、表現の意味や行為について説明しました。実践では紙に鉛筆やマーカー、水彩等の描画材で、できるだけ沢山のイメージを描くという課題を行っています。完成したドローイングは厚紙に貼り込み綴じてファイルを制作しました。コース中盤では熊谷守一展を鑑賞して、見る体験を深めました。講評会では学生が自分の作品について説明し、ドローイングに向き合った実感を語ることで体験を共有する時間も持ちました。個々の学生が実践を通じて表現や行為を捉え直す貴重な体験を得ることになったと思います。
造形空間芸術論II
集中講義、教養学部教養学科超域文化科学分科表象 文化論コース
2017年度
(掲載日:2020.6.3)