オペラの発声法と身体運動科学からとらえる楽器としての身体
オペラ歌手の豊田喜代美と身体運動科学を専門とする本学准教授の工藤和俊によるこのクラスは、発声、呼吸、および姿勢トレーニングにより歌唱能力の向上を目指すとともに、身体への感性を養うことを目的としました。毎回の授業の前半は身体トレーニングと理論的な講義を行い、後半は声楽レッスンを受けるという構成です。身体トレーニングでは、呼吸法、バランスなどで身体感覚を養います。講義では、身体の構造と進化、発声のメカニズムなどの理解を深めました。声楽レッスンでは、音階、スタッカート/ レガートなど基礎的練習に加え、感情表現、歌詞の読み取り、個別レッスンを行い、最終回には歌唱発表会で成果を共有しました。受講者は、身体と声の関わりについて、多くの気づきを得ることになりました。