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ベルギーの現代音楽研究機関Orpheus Instituteで開催される「作曲家=演奏家」という形象をめぐる学会で、「Like an Instrument That Only I know How to Play」と題した基調講演を行ないます。主にデーヴィッド・チュードアの実践を辿りながら、「作曲家」と「演奏家」と「聞き手」という三つの形象の合間に「楽器(制作者)」という第四項を入れることによって、ホスト側が構想している枠組みをくつがえす話をしますが、その延長線上で文理融合プログラムで担当している制作の授業(「メディアと芸術」)で扱っているzoomusic(zoomを固有の楽器とみなして作曲・演奏される音楽)についても触れる予定です。また学会終了後、英語の書籍として出版されることになっています。