室内楽演奏会「サクソフォンと想起のからくり|Neil Leonard」
第27回 東京大学教養学部 室内楽演奏会 2025年1月16日(木) 19:00(18:30開場) 東京大学教養学部18号館ホール 2024年度

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日時:2025年1月16日(木) 19:00(18:30開場)
開催方式: 対面
主催: 東京大学ピアノ委員会
共催: 東大駒場友の会/先進融合(アヴァンギャルドアート)部会
後援: 東京大学芸術創造連携研究機構
司会・通訳:中井悠|サウンド・エンジニア:西原尚

卓越したサクソフォン奏者であるジュリアード音楽院教授のニール・レナードさんをお呼びし、生楽器の電子的変調に基づくコンサートとレクチャー兼ワークショップを開催します。日本の中谷芙二子さんを含む他分野のアーティストたちと多くのコラボレーションをこれまで手がけてきたレナードさんは、自らのサウンド・インスタレーションを「歴史的出来事を想起する装置」として捉えながら、サクソフォンの原音がほとんど同定できなくなるまで変調を加える演奏法と重ね合わせ、認知と記憶の(誤)作動に焦点をおいた刺激的な音楽活動を展開しています。そのような実践を踏まえて、このイベントではまずレナードさんが過去の作品やコラボレーションを回想するレクチャーを行なった上で、サクソフォンとライブエレクトロニクスによるソロ演奏を繰り広げ、さらに演奏後にいましがた耳にした音楽がどのように生み出されたのかを振り返るデモンストレーションを挟んで、希望する参加者とともにその場で一緒に簡単なデモ作品をつくることを目指します。出来事とその想起をテーマにしつつ、出来事とその想起がリアルタイムで連なり、乱反射していく、一夜かぎりの音楽的冒険にぜひご参加ください。

サクソフォンのトーンホール数(25)を、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンというメジャーなサックス種の数に掛け合わせた100人の観客を先着順に受け付けます。また希望者(先着8名)はデモ作品制作に加わることができます。

Neil Leonard|ニール・レナード
作曲家、サックス奏者、学際的アーティスト。ライブエレクトロニクスを伴うアンサンブルのためのコンサート、オーディオビジュアル・インスタレーション、マルチメディア・パフォーマンスなどを幅広く手掛ける。自作のサウンド・インスタレーションは、マサチューセッツ現代美術館、ピーボディ・エセックス博物館、MITメディアラボなどで展示されている。
マグダレーナ・カンポス、中谷芙二子、フィル・ニブロック、トニー・アウスラーとの大規模なインスタレーションやパフォーマンスを、テート・モダン、ドクメンタ、ヴェネツィア・ビエンナーレ、ホイットニー・ビエンナーレなどで発表してきた。現在はバークリー音楽院教授であり、自らが創設したバークリー学際芸術研究所(Berklee Interdisciplinary Arts Institute)のディレクターを務める。

(掲載日:2024.12.23)

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